一般的に催眠はDo to(誰かに何かをする)のではなく、Do with(一緒に行う)のプロセスで構成されています。
いくらセラピストが誘っても、クライアント様が拒絶したらできないのが催眠です。
セラピストとクライアント様が一緒にやるという姿勢がなければ、催眠のプロセスは成立しません。
催眠とは、ちょうどフォークダンスに似ています。
「一緒に踊りましょう」といくら誘っても、「いいえ、結構です」と断られたら、ダンスは踊れません。しかし「恥ずかしいけど、ちょっと踊ってみようかな」と思ってもらえたなら、踊ることができます。
催眠術も同じです。セラピストとクライアント様との波長や呼吸、リズム、テンションなどが合わないと、うまくいきません。
すなわち、実際に催眠に入る前に「ラポール」と呼ばれる、信頼関係があることが必要条件なのです。